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非破壊検査の技師に必要な資格とは?合格率や難易度は?

非破壊検査の技師には極めて高度な専門性が要求されるため、技師としての力量を客観的に判定してくれる資格がなければ、ビジネスとして成り立ちません。

○非破壊検査技術者に必要な資格
○非破壊試験技術者資格の合格率

非破壊検査と資格について、以上のポイントを解説します。

非破壊検査技術者に必要な資格

非破壊検査技術者に必要な資格は、「非破壊試験技術者資格」です。放射線検査や超音波検査などの知識や技量が試験され、経験や学歴に応じて1~3まで3段階のレベルが設定されています。数字が大きくなるほど(1<2<3)、高度な経験を有すると認められる資格です。

非破壊試験を実施する技師の、技術レベルを認証する資格と言えるでしょう。

○放射線透過試験(RT)
○超音波探傷試験(UT)
○磁粉探傷試験(MT)
○浸透探傷試験(PT)
○渦電流探傷試験(ET)
○ひずみ測定(ST)

非破壊試験技術者資格は、以上6つに細分されます。全6部門に通じるエキスパートのみ受験できる資格が、「非破壊検査総合管理技術者(いわゆる「特急」)」です。非破壊検査総合管理技術者は、破壊検査技術者としてのプロフェッショナルの「証」と言えるでしょう。

非破壊試験技術者資格の合格率

非破壊試験技術者資格の試験は、一次試験で70%以上、二次試験で80%以上得点できなければ合格できません。試験突破のハードルは、極めて高いと言えるでしょう。

日本非破壊検査協会が2021年に公表したデータによれば、非破壊試験技術者試験のレベル別合格率は以下の通りです(※)。

○レベル1:43.7
○レベル2:30.2
○レベル3:11.7
※注:数字はすべて「%」で6部門の平均値を示す

※引用元:日本非破壊検査協会「2021年春期資格試験結果」
http://www.jsndi.jp/qualification/pdf/70-09ndtflash.pdf

ご覧の通り、レベル1でも合格率の平均は50%を切ります。中でも、渦電流探傷試験の難易度は非常に高く、レベル1の合格率は24.1%、レベル3の合格率は 8.5%です。

非破壊試験技術者資格の試験を突破するには?

非破壊試験技術者資格に合格するには、会社のバックアップが欠かせません。会社のバックアップにプラスして、独自に各種講座を受講するのも一案でしょう。しかし、何より大切なのは日々の業務で経験を積み重ねることです。

日々の業務で経験を積み重ね、毎日コツコツと技術を磨き上げることこそが、非破壊試験技術者資格を得る近道になるでしょう。

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